住宅が密集した地域では、外側に面した窓を設けても、採光や風通しが期待できないケースがあります。
しかし、「ライトコート」を設けることにより、プライバシーを確保しながら室内まで自然の光を豊かにとり込めます!
この記事では、日本の都市部にも適した採光の手法であるライトコートの解説とメリットをご紹介します。
新築一戸建てに検討したい「ライトコート」とは?
「ライトコート」とは、住まいの中心部分に光をとり込むための吹き抜けスペースを指します。
light courtと表記し、日本では「光庭(こうてい)」という呼び方もあります。
外側の窓からあまり光をとり込めない立地であっても、吹き抜け空間を設けると、ライトコートに面した開口部から採光が可能になります。
中庭の一種とも言えます。
住宅が密集する都市部で、新築一戸建てを建てる場合にもおすすめです。
たとえば、玄関以外の3方向が隣家に囲まれた一戸建てや、南側に開けていない立地の一戸建ての場合でも、ライトコートをうまく採用すれば、玄関や廊下、キッチンなどの室内に光をとり込めます。
新築一戸建てのほか、低層や中層マンションでもよく採用されています。
採光だけじゃない!新築一戸建てに「ライトコート」を設けるメリット
<自然光と開放感にあふれた住空間>
隣家が密接した新築一戸建ての場合でも、照明だけに頼らず、吹き抜けの開口部から自然な光をとり込んで、室内を明るくできるのは魅力ですね。
ガラスや白い壁による光の反射を効果的に利用した設計ができれば、より多く採光できます。
また、開口部を大きくすると開放感も高まりますね。
<屋内への風通しの良さもUP!>
採光以外のメリットのひとつが、風通しです。
ライトコートに面する部分を開閉できる窓にすれば、家内部まで風通しが良くなり、毎日の快適性も上がります。
窓にするのが難しい場合も、換気口を設ければ、風の通り道をつくれますね。
<プライバシーの確保と防犯性を両立>
開口部が道路に面していると外を通る人の目線が気になりますよね。
新築一戸建てでも、1日中、カーテンを閉め切ってしまうケースもあります。
建物がライトコートを「ロの字型」に囲む場合などは、外からの目線が遮られているので、プライバシーの面でも安心して窓が開放できます。
バスルームに隣接するよう設ければ、まるで露天風呂のような開放感も味わえそうですね。
また、四方が壁で囲まれている場合、外部からの侵入に対しての防犯効果が期待できるのもメリットのひとつです。
<ライトコートを有効活用する楽しみ>
ライトコートは、家族みんなでさまざまな活用ができる空間です。
おしゃれな吹き抜け空間をホームパーティーの場にしたり、開放感とプライバシーを兼ね備えたセカンドリビングにしたり、アイデア次第で活用法が広がります。
また、庭の代わりに、屋内で安心して子どもを遊ばせる遊び場にしてもいいですね。
まとめ
ライトコートの魅力は多岐にわたります。
土地の日当たりや建物の高さに条件がある場合でも、明るく開放的な暮らしの実現に役立ちますね。
光と風、そして開放感にあふれる新築一戸建てをご希望の際は、ぜひライトコートもご検討ください。