理想的な新築一戸建てのマイホームを手にいれて、いざ住みはじめると、「新築なのに、においが気になる…」というケースは少なくありません。
なかには、放っておくとよくない重度のトラブルもあります。
今回の記事では、住まいのにおいトラブルをテーマに、よくあるケースや適切な回避方法や対処のヒントを解説します。
新築一戸建てなのにショック!よくあるにおいトラブル
まずは、新築一戸建てでは、どのようなにおいの問題があるのかを見ていきましょう。
よくあるのは、「化学物質のようなにおいがする」などのケースです。
ビニールクロスや合板のフローリング、接着剤などを使っている場合や、近年の気密性の高い住まいでは、化学物質のにおいがこもってしまうことがあります。
24時間換気システムだけでなく、風通りをよくして、十分に喚起すると、通常であれば数カ月で消えるでしょう。
また、「かいだ経験のないにおいがする」こともあります。
多くは部屋に露出していない建材のにおいが、部屋のなかまではいってきたと考えられます。
たとえば24時間換気システムを「入居までの間、電気代が気になる」などの理由で止めると、部屋の気圧が下がり、コンセントや壁のスイッチから木材や合板のにおいが入ってくる現象です。
軽度な問題である場合は、換気を適切におこない、部屋の気圧をなるべく下げないようにします。
しかし、新築一戸建てでも、原因が建材ではなく、床下や天井裏のカビによるトラブルの場合があります。
基礎工事の最中に雨が降り、その上に建物を建てて蓋をした状態になり、結果、カビが発生するようなケースです。
床下や天井裏のカビは、解決のために工事にいたる可能性があり、さらに気を付けたいですね。
新築一戸建てのにおいトラブルに適切な回避方法
できれば新築一戸建てに住む前に回避方法を知っておきたいですよね。
「F☆☆☆☆(エフフォースター)」という認定基準が、対処の判断材料のひとつにできます。
この認定基準は、身近で多く使われている化学物質「ホルムアルデヒド」の拡散量を星の数で表しており、拡散量が多い「F☆」の等級のものは内装材への使用を禁止されています。
このような建材の回避方法としては、施工前に、施工主に対して建材の安全性をしっかり確認しておくことです。
JIS製品にはエフフォースターの表示が義務付けられているので、使われているのが「F☆☆☆☆」の建材と確認できれば、時間による解決を検討してもよいでしょう。
そもそも、においが建材からかわからないときや、床下や天井裏のカビが考えられるときなどは、はやめに専門家に調査を依頼します。
回避方法のポイントとしては、施工の段階から、施工会社にだけ任せず自ら現場や建材を確認すること。
完成後は24時間換気システムをきちんと使用して、設計で想定されていた換気をおこなうことが、問題発生の低減につながります。
まとめ
新築一戸建てに住んだら、安心できる毎日を送りたいですよね。
気になるにおいは、敏感な方にとって快適な暮らしを阻害するばかりか、家族の健康に影響をおよぼす場合もあります。
適切な回避方法や対処によって、ぜひ新築一戸建てでの快適な毎日を実現してください。