新築一戸建てで、「リビング階段」を採用するケースが多くあります。
その名の通りリビングに配置された階段で、大胆な間取りに感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし人気なだけあり、いくつもの魅力があります。
今回の記事では、戸建てに「リビング階段」を設けるメリット・デメリットをご紹介していきます。
戸建てにリビング階段を設けるメリットとは?
<家族のコミュニケーションを育む>
リビングは、戸建ての暮らしのメインステージといえます。
新築の住まいでも、家族は自然とリビングに集まりやすくなるものです。
そのため、各自の居室を構える2階と、1階を「リビング階段」がつなぎ、家族同士が顔を会わせる機会を増やすメリットがあります。
とくに、子どもが玄関に向かうときは、必ずリビングを通ることになるので、気づかない間に外出していたということもなく安心です。
<広さと開放感を感じるリビングになる>
リビングの広さに階段のスペースが加わるので、広く感じさせることが可能です。
たとえば18帖のLDKでも、2帖分の階段がつながれば、視覚的には20帖の空間に見える効果が期待できます。
また、戸建ての上下階をつなぐリビング空間は吹き抜けとの相性もよく、開放感をもたらします。
さらに段と段の間がオープンになっているスケルトン階段を採用すれば、視覚的な広がりとともに、洗練された空間と印象づけるでしょう。
<階段も明るい空間にできる>
通常、戸建ての階段は採光しにくい廊下などに配置されることも少なくありません。
そのため、住まいのなかに、薄暗い印象の空間ができてしまいます。
一方、リビング階段では、設計次第で採光に優れた空間にできるのがメリットです。
前述の吹き抜けなどの工夫によっても、1階にいたまま上部からの採光を感じやすくなりますね。
戸建てにリビング階段を設けるデメリットとは?
<暖房が2階へ逃げやすい>
暖かい空気は、上にのぼっていきやすいですね。
そのために、戸建ての冬の暮らしにデメリットが生じます。
あたたかい暖房の空気は、階段をつうじて上に逃げ、冷気が降りてきてしまう…。
近年の戸建ては断熱性にも優れた住まいが多いですが、気密性なども高めて、冬場も快適な住空間になることを想定しておきたいですね。
<プライバシーの配慮が必要>
大好きな家族とも、毎日の暮らしのなかでは、良い日、悪い日があるものです。
ときには顔を会わせたくないこともありますが、リビング階段はその機会をつくります。
来客を招いたときも、上下階を移動する家族が必ず顔を会わせます。
また、生活音や気配が伝わりやすいことでプライバシーの確保が難しく、デメリットに感じる人もいるでしょう。
まとめ
家族のコミュニケーションを活発にするメリットも、暖房などの効率性が下がるデメリットもあります。
戸建てをご検討の際は、家族ごとのライフスタイルを考慮しながら、間取りなどに工夫し、ぜひ最適な住空間を実現してみて下さいね。