茶室のあるマイホームに憧れる方も多いのではないでしょうか。
今回は、戸建ての住まいに茶室を設ける参考になる情報をお届けします。
茶室とはどんな部屋や間取りをさしているのか、炉はどうするかなどについて、見ていきましょう。
憧れの茶室！戸建てに設ける場合に知っておきたい2タイプの茶室とは？
茶室とは、茶の湯のために設けられた部屋をさしています。
茶席や数寄屋といわれる場合もあります。
日本式の茶道で、主人が客に対して、茶をもてなすことを目的に設けられる部屋が茶室です。
一般的には畳敷きの空間で、炉が備えられています。
通常の戸建てで炉を目にすることは少ないですが、茶室においては重要です。
炉とは、畳の一部を切り、床下に設けた囲炉裏をさしています。
炉を切る位置は、間取りなどによっても変わります。
茶室は広さで2タイプに大別されます。
4畳半から15畳ほどの間取りの座敷を「広間」、あるいは「書院風」とよび、ものを飾る棚なども設けます。
芸術品を鑑賞しながら、お茶を楽しむ優雅な空間です。
一方、「小間」とよばれる間取りの座敷は、4畳半以下の広さです。
千利休が確立したとされる「草庵風」と呼ばれています。
千利休は質素な味わいを重視し、草庵風も簡素な空間となっているのが特徴です。
にじり口も独特ですね。
にじり口とは、人がひとり、にじって入れる小さな出入り口で、小間での客の出入り口として設けられます。
戸建てに茶室を設ける際のポイント！「炉」について
かかせないのが、前述した「炉」です。
「炉を切る」という表現がありますが、茶をたてるお湯をわかす炉をつくることをさしています。
炉の切り方で間取りも変わりますが、火災防止などの観点からも、炉については十分に検討することが大切です。
本格的な茶室や炉を求める場合は、床下を掘って囲炉裏を設けます。
しかし、現代では、戸建ての家でも囲炉裏を設けること自体が困難なケースもあります。
その場合は、箱に入った炉を置く「置き炉」を活用するのがポイントです。
また、安全性を重視する場合は、火を使わない「電気炉」という選択肢もありますよ。
戸建ての住まいに茶室を設ける場合は、まず「炉をどうするか」を条件や好みなどに応じて検討していきましょう。
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