少し前までは主流だった勝手口のある一戸建てですが、現在はさまざまな生活様式に合わせそのような物件が減ってきています。
なぜ勝手口がある新築一戸建てが減ってきたのか、そもそもどんなもので本当に必要なものなのか、メリットとデメリットを併せてご紹介いたします。
新築一戸建てに勝手口は必要なのか?メリットをご紹介
勝手口というのは風呂場や台所に設置され、玄関からでなくても外に出ることができる出入り口のことです。
リビングを通らずにゴミ捨てや洗濯物を干しにいくことができ、勝手口のある戸建ては主流でした。
キッチンや水回りなどは北に、玄関やリビングなど人が集まる場所は南に設置されることが多かったからです。
しかし現在はキッチンを中心にしたダイニングが主流で、ダイニングとリビングが兼用の物件も増えています。
料理などの家事が個人の作業から、家族のコミュニケーションに変わってきているのでしょう。
勝手口のメリットは、家事に特化した移動ができるというところです。
洗濯物を干したいときや、生ゴミをすぐに捨てたいときなど、すぐに外へ出ることができます。
また採光や換気などにも利用でき、最近では非常口としても注目されています。
勝手口のある新築一戸建てのデメリットとは?デッドスペースになる可能性があります
人の目につかないように家事ができる勝手口ですが、デメリットとして挙げられるのは防犯性でしょう。
窓や玄関もそうですが、人が出入りできる場所が多いほど侵入しやすくなってしまいます。
新築するときは人感センサーや二重の鍵など、防犯はきちんと行うほうがいいです。
また採光に利用できますが、外の気温が室内に影響してしまいます。
勝手口を設置する際に断熱性の高い窓を選ぶと、その分コストがかかってしまうでしょう。
普通の窓を選んでも光熱費がかかってしまいます。
そして勝手口がある場所には、食器棚など家具を置くことができないので、デッドスペースになってしまう可能性があります。
雪が積もってしまうと勝手口が開けなくなるため、積雪地域には向いていません。
本当に自分の家に勝手口が必要かは間取りを見て考えましょう。
狭い土地の場合は、場所を有効活用するため勝手口はないほうがよいです。